top of page
アントレプレナー .png

「他人の成功を応援する仕事」経営者の夢をかなえる支援をする福島社長にインタビュー

4.png

今回インタビューした方は、株式会社アントレプレナーセンター 福島正伸社長です!

【福島 正伸】

早稲田大学法学部卒業後、様々な事業に挑戦し、1988年株式会社就職予備校(現・アントレプレナーセンター)設立。自立創造型相互支援社会を目指し、これまで30年以上に渡り、日本を代表する大手企業や全国の地方自治体などで約7,500回、のべにして30万人以上に研修、講演を行う。

4.png

福島社長の学生時代のお話を聞かせてください!

fukushima_logo.png

子供のころは、勉強していい学校に行けば、将来幸せになれると思って頑張っていたんですけど、電車に乗っている大人たちが朝から興奮して鼻血を出していなかったり、駅のホームで夢を語り合ったりしていない姿を見て、あれ?おかしいなって思ったんですね。どうして、大人は笑顔で楽しそうに会社に行かないのかなって。なら、勉強しても疲れる大人になるだけなのかなって思っちゃって、何のために勉強しているのかがわからなくなっちゃったんですよ。勉強したら将来幸せになれると思うから勉強しているのに、幸せそうな大人があんまりいなくて。

fukushima_logo.png

良い学校行ってどうするの?就職してどうするの?仕事は大変だって大人は言うよ?って友達と議論してたらですね、その友達が「だって、給料なかったら生きていけないじゃん」って言ったんです。僕、びっくりしちゃって。お前、給料もらうために生まれてきたのかよ、何のために人間に生まれてきたんだよ、それならクマの方がいいよって言って、結論が出なかったんです。

fukushima_logo.png

僕は一体、何のために勉強して、何のために社会に出るんだろうっていうのをすごく悩んでいて、でもその理由は結局見つからなかったんですよ。そして夢もなく、天職も分からないまま、社会人になる時期を迎えてしまいました。そこで僕は、このまま社会人になっても働く理由がない。僕は幸せになるためだったら働きたいだけど、どうしたら幸せになるかがわからない。だから何のために生まれてきたのか、生きる意味って何なのだろうっていうのをどん底に落ちてとことん突き詰めて考えてやろうって思ったんです。どん底に落ちたら、もう必死になって生きる意味を考えるはずだと思って。そこで僕は全てを捨てるってことにしたんですね。

fukushima_logo.png

ちなみにすべてを捨てるのは皆さんにおすすめしません。そのあと地獄を見ますので。でも僕地獄は大好きで、全てが思い通りにならないところで何かを思い通りにしてくって、めちゃくちゃ楽しいのですが、それは後でお話しますね。

4.png

学生時代から生きる意味について考えていたのですね。全てを捨てるとは、具体的に何をされたのでしょうか。

fukushima_logo.png

4畳半1間借りて、そこで何もしないっていう選択をしました。そしたらまず、家賃がかかるってことに気づきました。それまで親が全部の面倒を見てくれていたので、親に対する感謝の気持ちが湧いてきて、僕は自分1人の力じゃ生きていけないんだって思い知らされました。親に毎日感謝してなかったことに対して、めちゃくちゃ恥ずかしく感じましたね。

fukushima_logo.png

そんな感じで毎日いろんなことを考えて紙に書いたり、本を読んだりして過ごしていました。図書館とか大学にある伝記や生き方に関する本はほとんど読みましたね。お金が必要だったので、仕方なくアルバイトしていましたが、このままじゃどうにもならない、何かやりたいことやろうと思って、4つの事業に挑戦して失敗しました。その時に死のうと思ったんです。

4.png

そこまで思っていたのですね。そこからどのような心境の変化があったのでしょうか。

fukushima_logo.png

生きている意味がないんだって思って、死のうと考えたんですが、じゃあ、逆に世の中に幸せな人って本当にいるのか、本当にいるなら死ぬ前に会ってみたいと思ったんです。そこで手紙を書いたり、人に紹介してもらったりして、夢を叶えた180人に会ったんですね。そこで、人生が変わっちゃいましたね。

4.png

どのような出会いがあったのですか?

fukushima_logo.png

僕は、お会いした方に必ず同じ質問をしたんです。どうしたら夢は叶いますかって。そしたら、ある方に「福島くんは、4つの事業に失敗したって言うけどね、毎日が楽しいだろう?」って言われたんですよ。どうしてですか?って聞いたら、「だって一つの失敗から100のことが学べる。こんなありがたいことはないよね。私は一つの失敗から1万でも学べるよ。学びと気付きがいっぱいあるのが失敗でしょ?そこから学んだら次の成功確率が高くなる。だから早く次の挑戦をしたくてワクワクするでしょ」って言われたんです。

fukushima_logo.png

僕は、この人頭おかしいのかなって思って。じゃあ、その失敗がずっと続いたらどうするんですか?って聞いたら、「失敗が続いたらめちゃくちゃ嬉しくなるよね、誰もできないことだから」って言うんですよ。要するに、失敗した時って、みんなはそれを諦める理由にするのに、その人は違うんですよね。

fukushima_logo.png

もう完全に頭がおかしいと思ったので、ずーっと失敗が続いたらどうするんですか?って聞いたら、「世界一だ!」とか言っていて。でも実際にその人は、世界一の技術者で、ある分野の特許とかいっぱい持っていて、大成功した方だったんです。なんかもう考え方が全く違うなって思いました。

4.png

すごい経歴を持った方とお会いしたんですね!

fukushima_logo.png

別の方に、「失敗の定義は何だと思う?」って聞かれて、僕は、努力してもうまくいかなかったことですって言ったら、「君は噓つきだね。嘘をついていることすらわからないだろ?」って言われました。どんなに努力したって、うまくいかないことはあるし、分かってくれない人はいますよって言ったら、「じゃあその分かってくれない人に何回会いに行ったんだ?1000回以上は話しただろうな?」って言われて、1000回!?ってなりましたね。3回で十分って思っていましたから。でも「1000回話したらわかってくれない人はいないよ。君が諦めただけだろ。福島くんが諦める以外に失敗ってある?」って言われて、びっくりしたんです。限界って無いんだ、僕が諦めただけだったんだって。

fukushima_logo.png

その人にはね、「失敗なんかないんだ。人間には、成功と成長しかないんだよ」って言われて、やっぱり頭おかしいとは思いましたが、そんな感じで他の成功した方の話も聞いて、それを本にまとめて、これが私のベストセラーになったんです。

fukushima_logo.png

いろいろな人に生き方や自分のあり方を教えてもらいました。要するに、僕は物事がうまくいかないように考えて、人のせいにして諦めていたんです。でもその人たちは、必ず物事がうまくいくように考えて、他人ができないことを喜んでやっていたんです。つまり、考え方が違うだけで、置かれている状況は同じなんだってことに気づきました。

fukushima_logo.png

どう考えたら物事がうまくいくのかなっていうのをまとめていったら、1個のすごいことに気づいたんですね。これだけで僕の人生が全部変わっちゃったんですけど、それは、何が起きても、どこにいても、全てを前向きに考えるってことだったんです。

4.png

前向きに考えるのは大切なことですよね。

fukushima_logo.png

人生が楽しいって人と、生きるのが辛いって人の一番の違いは、考え方だと思うんです。何かうまくいかなかった時、自分が成長できると思ったら、こんなにありがたいことはないですよね。でも、全部自分の思い通りにしようとしている人って、思い通りにならないことばっかりで苦しむんです。それって結局、もともと自分がどう思っていたかで決まるじゃないですか。起こったこと全てに感謝して、意味を見出して、前向きに受け止めたら、すごく成長できると思うんです。

fukushima_logo.png

だから、楽をしたいと思う人にとっては、こんなに辛いことはないですよ。逆に、成長したいと思っている人にとっては、こんな面白いことはないですよね。

4.png

なるほど、おっしゃる通りですね!

fukushima_logo.png

ちなみに、100メートルを何秒で走れますかって言われたら、どう答えます?今の僕だったら0秒で走れますって言うんです。どういう考え方かっていうと、人間は“過去”で考えるんですよ。たとえば、100メートル走を何秒で走れるかって言ったら、過去の人や、昔の自分を振り返ったりして、“過去”で考えるんです。でもそれでは、新しいことっていうのはできないんですよね。だって過去の自分を基準にしたら、絶対に0秒で走れないじゃないですか。

fukushima_logo.png

ところがですね、何かを成し遂げる人って、そういうことを“未来”で考えるんですよ。100メートルは0秒で走れる、って先に決めちゃうんです。その後で、どうしたらできるかを考えるんですよね。

fukushima_logo.png

たとえば、今から150年前って、高知から東京まで30日かかったって言われてるんですが、今では1時間くらいで行けますよね、飛行機で。この技術って150年前の人には絶対伝わらないから、タイムマシンで会えたとしても、僕が妖怪になっちゃうだけなんですよ。ただですね、この計算で行けば、今から150年後には、高知から東京まで5秒で行けちゃうことになるんです。僕らが未来人に会えたとして、その技術を聞いたとしても、未来人の言っていることって絶対わからないと思うんです。

fukushima_logo.png

そんな感じで、改善できないものとか、より良くできないものって世の中にないんです。だから世界新記録ってものが常に破られていくんですよ。どんな技術も、必ずもっといい技術に凌駕されるんです。変えたいと思った人がいるかどうかだけで、やり方は後で見つかるものなんです。だから私は、どんな夢でも叶うよって人に言い続けています。

fukushima_logo.png

会社を作る、つまり起業するということは昔だとまとまった資本金が無いとできなかったことだったのですが、現在は資本金が1円からでも起業できるんですよね。つまり登記するだけだから社長という職業は一番なりやすい仕事なんですよ。その一番なりやすいことをするのもいいと思いますが、難しいことにチャレンジしてみるのが一番大事なのではないかと思います。社長になるということがステータスではないですからね。

4.png

たしかに、何かをするとき必ず“過去”で考えていたと思います。何かを成し遂げる人は“未来”で考えるんですね、勉強になります。話は変わりますが、冒頭で、地獄が大好きというお話がありました。一体どういうことでしょうか。

fukushima_logo.png

人間って、何が一番幸せかって考えると、自分がいることで誰かが笑顔になってくれることだと思うんです。そしたら自分の存在価値を感じられますよね。ところが、自分が死んで天国に行った時のことを想像すると、天国ってみんなが幸せなんですよ。そしたら自分が行く必要ないじゃないですか。毎日いい天気で、好きなもの食べ放題で、花は一年中咲いていて、そんな生活って飽きそうって思ったんですね。

fukushima_logo.png

逆に、自分が死んで地獄に行ったら、そこにいる鬼たちが金棒とか使って僕をいじめるじゃないですか。僕はいじめられるたびに、このアトラクション楽しい!っていうわけです。だってその時僕はもう死んでいるから、無敵ですよね。何されても平気だし、むしろ鬼の方が落ち込みそうですよね。そしたら、落ち込んでいる鬼と一緒に地獄を変えて、感動の国「地獄」を作りたいんですよ。だから地獄に行くことを決めています。

4.png

とても素敵な理由で地獄を望まれるのですね。そしてめちゃくちゃ壮大な計画ですね!

fukushima_logo.png

仕事においても、売り上げ以上に、いかに感謝されるかが大事だと思うんです。売り上げって、私たちが作っているものじゃなくて、お客様から頂いているものなので、売り上げを作っているのはお客様なんですよね。私たちにできることって、誰かを幸せにすること、誰かを笑顔にすることだから、僕らの会社の理念も、「全ての人が夢と勇気と笑顔にあふれた世界を作ること」で、私たちの会社のおかげで、希望を持ったり、生きる力が湧いてきたりしたら、それは一番幸せなことだと思うんです。

fukushima_logo.png

みんなが輝いて、みんなが笑顔でいれる社会ができたら、僕らの会社はもういらないですよね。だから、最終的に目指すのは、うちの会社がいらないこと、僕という人間がいらなくなること、そんな社会が僕の理想ですね。

4.png

そのような社会だったら、きっとみんなが幸せですね!ちなみに、クマのアイコンでこのインタビューに参加されていますが、何か理由はありますでしょうか。

fukushima_logo.png

クマが大好きというのもありますが、僕は、自分が死んだときに、自分がいなかったことにしたいんですよね。だから今も顔は出さずにクマのアイコンで参加しています。その理由は、坂本龍馬の生き方からきているんです。

fukushima_logo.png

龍馬って、明治政府ができたときに、政府の要人リストに自身の名前を入れなかったんですよ、新政府をつくるために命がけになっていたのに。そして、何で自分の名前を入れないのかって聞かれたときに、「自分は世界の海に出るから」って言っていたそうです。それがかっこいいなって思ったんです。自分が苦労して作り上げたものを人に譲って、自分はまた新しい世界で挑戦していく生き方ってかっこいいなと。だから自分も名を遺すっていうのはやめようって思いました。

fukushima_logo.png

それよりもかっこいいのは、常に新しい夢に向かって挑戦し続けることなので、僕が得たものとか、特許だとか権利とかも全部人に譲ることにしました。特許っていうのも、もともとは、自分たちが作ったものを社会で共有しようってなったときに、最初に作った人に優先権が与えられているだけなので。みんなが自由に使えるようになって世の中がよくなったり、みんなが元気になったりするんなら、どんどん共有していきたいなって思いますね。

fukushima_logo.png

龍馬の生き方が、福島社長の生き方にも繋がっているのですね!ほかに印象に残っている本などはありますでしょうか。

fukushima_logo.png

この本が、というよりも、やっぱりいろんな人に出会うことが大事ですね。人間って、誰に会うかで人生が決まっちゃうと思うんですよ。アメリカで育てばアメリカ人になるし、日本で育てば日本人になるし。誰に会うかっていうのが、人生に一番影響すると思うんです。だから、いろんな人に会ってほしい。そして伝記も読んでほしい。いろんな人の人生を疑似体験できるっていうのはとても素敵なことだと思います。

4.png

福島社長が、日ごろから意識されていることはありますでしょうか。

fukushima_logo.png

僕は、自分で10か条っていうのを作っていて、これに従って生きています。みんなも作るといいですよ。

fukushima_logo.png
fukushima_logo.png

一日何考えてるかっていったら、カッコよく生きようってことだけですね。もう毎日が楽しくてしょうがないんです。60歳を過ぎてから、さらに楽しいですね。朝、目が開いた瞬間に「生きてた」って思えるんです。命があれば何でもできる、ありがとうって。だからみんなに早く年を取ってほしいですね。年取ると人生は最高に楽しいので。

4.png

そうなんですね!年を取るのも楽しみになってきました。

fukushima_logo.png

私は何気なく生きることをやめました。今日という日が最高の一日だと思っていますし、いつか良いことが起きるんじゃない、今日起こすんだって思っています。他人や環境に期待しない。自分と未来に期待しています。

fukushima_logo.png

他人と環境って思い通りにならないんで、不満の原因にしかならないんですよね。でも自分と未来は、思い通りにできるんですよ。自分に期待するっていうのが一番前向きになれるコツですね。

4.png

自分に期待すると、何かミスしたり、できなかった時に落ち込んだりしないでしょうか?

fukushima_logo.png

落ち込む!?むしろミスすると興奮しない?自分のミスには感謝すべし。これも成長のチャンスだから嬉しくなる。それに、人生ミスだらけだから大丈夫。一生ミスするからね。それを自分の成長にすればいいだけで、ミスにありがとうって言えばいいんです。そしたら、ミスした時に感動の涙が出てきますよ。

fukushima_logo.png

絶対にそこから学ぶこと。ミスしたときに100個のことに気づいてください。これがわかったとか、これが足りなかったとか。やってみて一番ミスした人が、誰よりもわかっているんだから。会社のミーティングでも、どうせうまくいかないから、そこから何を学べるか考えようねって言っています。

fukushima_logo.png

山登りだって、近道とか楽な道ではなく、断崖絶壁のもっとも険しい道から行きたいんですよ。そしたらどんな高い山だって登れる人間になるじゃないですか。この山を乗り越えたら、次にどんな大きな山に登れるんだろうってワクワクするんです。だから遠回りして、たくさん挑戦したいですね。

4.png

挑戦とミスの繰り返しで成長していくってことなんですね!

fukushima_logo.png

結局はこれも考え方の違いで、全てありがたいことだって思えばうまくいくんです。コピー機が動いるのを見て、コピー機開発した人すごいって感動していたら、人生幸せじゃないですか?

fukushima_logo.png

うちの社員は、朝会社に来た時に、おはようございますって言わないです。「世界を変えに来ました!」って言うんです。で、僕が答えるわけ。「君が来るのを待っていた!」って。残業するときだって、「世の中のみんなをもっと笑顔にしてもいいですか?」って言うんです。一瞬一瞬が全て、自分の命を輝かせている時間だし、職場っていうのは、自分の舞台じゃないですか。本当に素敵な言葉しか使いたくないし、目の前にいる人を笑顔にしたい。そうやって幸せになっていくんです。

4.png

貴重なお話、ありがとうございました!失敗を恐れず、いろんなことにチャレンジしていきます!

株式会社アントレプレナーセンターは、いかなる環境の中においても、自らの無限の可能性を発揮し、さらに相互に支援しあうことで、新たな価値と感動を創り出し続ける自立型人材の育成支援を行います。その活動を通して、信頼と感謝に溢れ、誰もが生きがいに満ちた人生を送ることができる社会を創造します。そして、世界中を“夢”と“勇気”と“笑顔”でいっぱいにします!

この記事を書いたライター

MicrosoftTeams-image (7).png

​米持 和哉

千葉大学法政経学部4年生。

スポット社労士くんで3年生からインターン生として働いています。

​趣味は読書と旅行です!

bottom of page